近しい方が亡くなると、その方の所有していた財産を法律で定められた人が引き継ぐことを「相続」といいます。
亡くなった方を「被相続人」、財産を引き継ぐ人を「相続人」といいます。
相続は誰にでも発生しますが、実際に関わるのは一生に数回です。
いざ「相続」と言われても、「いったい…なにを…どうしたら…いいの??」となってしまいます。
ひと言に「相続」と言っても、それぞれの状況によって違いはあります。
たた、遺言書のない一般的な相続の場合、相続手続きを進めるにあたって、まず最初に直面するのは以下のようなポイントではないかと思います。

- 相続財産はどうやって調べればいいの?
- 誰が相続人?
- 各相続人の相続割合は?
- 実際に財産をどう分ければいいのか?(不動産など分けにくい財産もある)
- なにから手をつければいいかわからない!
相続財産については、生前に確認できていればいいですが、そうでない場合は地道な「捜索活動(刑事の「ガサ入れ」みたいですが....(笑))」が必要になります。遺品を整理しながら、銀行の預金通帳やキャッシュカード、不動産の権利証、郵便物や伝票などの紙切れを手掛かりに、銀行や法務局などに問合せながら進めることになります。
相続人と各相続人の相続割合の目安については法律に規定があります。
相続人と相続割合の目安(「法定相続分」といいます)については「相続分シミュレーションシート」も活用いただければと思います。
実際に財産をどう分けるかについては、相続人の間で話し合いをすることになります。(これを「遺産分割協議」といいます)
必ずしも法律で規定された相続割合の目安(法定相続分)どおりに分ける必要はなく、各家庭の事情に合わせて自由に分けることができます。
ここはお金や権利(不動産の所有権など)が絡むため、各相続人の思いが違っていると、なかなか話し合いがまとまらないことも出てくることがあります。その場合は、なるだけみんなが納得できるような落としどころを探りながら、根気よく話し合いを継続する必要があります。(決して「相続」が「争族」にならないよう、譲れるところは譲りながら、みんなでよく話し合います)
なんとか、財産をどう分けるかが決まると、実際に財産を相続人に移転する作業をしていくのですが、次に直面するのは以下のようなポイントではないかと思います。

- 銀行預金ってどうやって払出すの?
- 不動産の相続ってなにをすればいいの?
- その他様々な財産(株式、自動車など....)はどう引き継げばいいの?
- それぞれの手続きで必要な書類は?
- そもそも相続手続きの全体感がよくわからない!
銀行預金の払出は各銀行で手続き方法が決まっています。
不動産については法務局で不動産の所有権移転登記(相続登記)を行い、名義変更する必要があります。
株式については証券会社で移管のための手続き方法が定められています。
自動車は陸運局で名義変更手続きを行います....
....といった具合に、相続財産によって関連する機関(銀行、法務局、証券会社など)が、手続き方法や必要となる書類(亡くなった方の戸籍謄本、相続人の印鑑証明書など)を定めています。
そのため、実際の相続手続きではこれらの作業を1つひとつ根気強くクリアしていく必要があり、それなりの時間と労力がかかってしまいます。
まずは、全体としてどのような作業をどういう順序で進めていけばよいのかという観点で「相続手続きの流れ」で全体感を確認していきましょう。


